豊かな国の責任として

4月23日の熊本日日新聞に「豊かな国の責任として」と投稿した文が載りました.

花ふぶきが舞い、うぐいすが鳴いている。庭先には色とりどりの花があふれている。たけのこをもらった。友人たちにも配り、その日の夕飯に木の芽を添えていただいた。静かな幸せを感じ、ありがたいと思う。
10年前、娘を連れてマレーシアのスラム街へ行ったことがある。「これ以上は危険だ」と、ガイドに言われる所まで私が歩くのを娘は車の中から身を硬くして見ていた。世界各地で、テロや宗教紛争、そして戦争が耐えない。それらの報道を見聞きするたび、「私は、日本に生まれて本当に良かった」と、しみじみ話す。
「バグダット陥落4年 見えない出口」の連載が本紙にあった。子ども達の願いのひとつは「学校から家に無事に帰りつくこと」。痛ましいイラクの子ども達のおかれた現状を知る。今、わたしは日本人として、何をどうしたらよいのだろうかと悩む。師と仰いだ故北御門二郎氏は(何と答えを出されるだろう)とふっと思う。「善き教育こそ、あらゆる善事の源である」とトルストイ著を二郎氏が訳された本「イワンの馬鹿」にある。
入学したての1年生が黄色い帽子で上級生と登校する姿がある。学校生活にわくわくと胸踊らす日本の子ども達にも、「国を立て直したい」とけなげに夢を語るイラクの子ども達にも、善き教育を与えたい。それが豊かな国に生きるものとしての責任だと思っている。
ホームページのカウントが666回となった時は嬉しかったですよ!ほとんどが、私自身か身内かな?と思うけど、偶然、見て下さって応援してくださる方がおられるとわかり、何よりうれしいわたしで~す。感謝を込めて「ありがとうございます」

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