熊日投稿

 先日の本紙「大学生早まる就活」と「若者の失業率9%台」の記事が載っていた。先月には「若者雇用拡大を要請」として「10月1日、現在、大学生の就職内定率は過去最低レベルの57,6%」とあった。
 我が家にも就職活動まっただ中の娘がいる。「面接がある」「エントリーシートにどんな事を書いた」「グループでの討論があった」「今日は企業訪問をした、明日は先輩に会う」などなど電話で報告してくる。家にも「保護者向け就職ガイダンス」開催の知らせが届き、就職氷河期と言われる厳しい状況が手に取るようにわかる。
 私は、図書館でインターンシップの中・高校生にかかわり「読み聞かせ」の勉強をする事があるが、夢を尋ねると大抵「公務員になる」と答える。同じ夢を、食べるものにも事欠き学校へも行けないインドのスラムで暮らす子供達に尋ねると「お医者さん、パイロット、先生になる」などと目を輝かす。
 娘の幼いころの夢は「お百姓さんと科学者」だった。今も夢に向かって勉強している。「若者よ、大志をいだけ」。社会的基礎基盤がしっかりし成熟社会である日本での就職活動と、インドとの現状は異なるとは思うが。今を大事に一生懸命頑張りなさいとエールを送りたい。
12月7日の熊日「読者のひろば」に載りました。

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