1月15日 熊日に投稿した文が載りました。
先日、娘が成人式に臨みました。私達は 前日まで、インドのスラム街にいました。貧しさのためにネパールやバングラディッユ、インドの寒村から売られてきた子供たちが暮らすエリヤです。多くの人が暮らすエリアを訪れました。ネズミがごみの山をうろつき、薄暗い廊下でおしっこをする幼い子ども。泣いてる子の横でトランプに夢中な若い母親。耳がただれている子。それでも「来てくれて嬉しい」と私達に飲み物のチャイをご馳走してくれました。10畳ほどの部屋に脚の長い4つのベット、4家族。ベットの上が生活の場で下はキッチンに使われている。私には幼い子どもを抱きしめる事しかできません。その地区で14歳の少女が売られたとの情報があり、察知した現地NGOが警察と協力して水際で救い出しました。どうしようもない怒りと悲しみと憤りを感じます。巨大な闇を感じます。「この事を友人の誰かに話したとして、信じてもらえるだろうか」と、娘がふっともらしました。
先日の本誌に、タンザニア訪問中の高村正彦外相が アフリカ支援に300億円を搬出するとの表明した記事がありました。世界に向けた支援や、娘達の成人式の晴れやかさに日本の豊かさや平和が身にしみますが、同時に必要な時に必要な金額が必要な人に心を伴って確実に届けられる日本でありたい。娘たちにはそれを担ってほしい。