インド・幼稚園の子ども達の様子

私たちの幼稚園はインド・ムンバイのウォークランド通り(売春街)の裏にあります。

4歳の女の子がいました。お母さんがエイズで亡くなったために、お父さんがその子を売りました。抱きしめることしか出来ません。「売らないで」と言いたいけれど、誰も何も言えません。    インドはアフリカに次いで2番目に多いエイズ大国です。

24名の園児の中に、いつも何も話さず 無表情の男の子がいます。床に敷いた敷物の上にただ座っています。背中をなでて 通じない言葉ですが、「どうしたの」と覗き込みます。笑うでもなくどこか虚ろです。やはり、抱きしめることしか出来ません。

母親は、ネパールから売られてきました。NGOの救出スタッフと結婚して女の子が生まれました。その子が小学校に上がった年、スタッフの男性は亡くなりました。(女衒に殺されたらしい)と噂になりました。母親とその女の子の行方を私は知りません。探しています。『インドに幼稚園を作る会』 が初めて作った幼稚園のスタッフでした。

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