スラム街と売春街! スラムドッグ・ミリオネアという映画をご覧になった方もいらっしゃると思います。 私はまだ、見ていませんが・・・。映画に出て来るスラムは、細い路地が迷路のように入り組んでなかったでしょうか?
私が良くお世話になる お寺(ムンバイの日本山妙法寺)に近くにも,スラム街があり、そのお寺は、スラムの子どもたちのための 幼稚園をしておられるのですが・・・ その子どもたちの家庭にも、毎回、お邪魔しています。 (今回の写真展にも そのスラム街の写真もあります。) 細い路地が迷路のようで、案内してくれる人を見失わないように・・・と必死で付いていきます。 汚水が流れていて、清潔な感じはしませんが、それなりに片付けがしてあります。
日本の昔の長屋という感じで、隣近所仲良く暮らしている・・・といった思いがしました。 お母さんやお父さんは、それぞれに仕事を持っていて・・・・家政婦や警備員など・・・仕事へ行っています。 一つの部屋に家族全員が寝起きし、ガス台があり、水場があり、ベットがありテレビがあり・・・・プライベートな空間は全くと言っていいほどありませんが・・・・、助け合って生活をしています。 ネズミは、ちょろちょろしてはいますが・・・。
フォークランド通り・・・・売春街は、一つの宿 それぞれに、オーナーや女衒がいます。女性達は管理されています。そこから抜け出す事は まず、出来ないでしょう。 子ども達も あの狭いエリアの中だけで生きていかざるを得ません。子ども達は外で、普通にかけっこしたり、何かで遊ぶというような事は、フォークランド通りではしません。 学校に行かず 家にいる男の子の場合は、ドラッグの売人やスリになることもあります。 女の子は、母親と同じ職業に付く事が多いでしょう。 就学前の幼い子どもは、800人ほどいると教えてもらいました。
一種独特な雰囲気のある通りです。私たちの後姿に、「あの外国人は いくらで売れるか?」という言葉が発せられました。 鍵のかけられたままの部屋もありました。 そこが何をしてどんな部屋なのか? 知るよしもありません! 髪が長く、まぁるい顔の私はよく「ネパリか?」と聞かれます。 ネパールから少女たちを捜し出し、連れ戻しにきたのか?と警戒された事もあります。
「いや!日本のボランティアで 子どもたちの面倒を見ている」と説明して、やっと納得し安心して握手をしてもらったこともあります。 ムンバイ自体に、野犬も多く 後ろから犬に飛び掛られ あわや!の事態になったこともあります。 振り返れば、危機一髪ということもあったのでしょうが・・・・何気なく通り過ぎてきました。
・・・・売春街!そこには、人が売られてきます。人が人を売買する場所です。人市場も立つ!と聞いた事があります。 私に何ができるでしょうか。 子ども達にとって 悪い連鎖があるのなら、どこかで断ち切る事が出来ないものでしょうか? 断ち切るお手伝いがさせてもらえるならば・・・・子ども達の未来がほんの少しでも明るくなるのならば・・・・日本から会いに行きましょう! 会って子ども達をこの腕で抱きしめることが出来るならば、私は幸せです。
スラム街の家庭でも、売春街の家庭でも チャイ(インドのミルクティー)をご馳走になります。 遠慮すると、「来てくれて嬉しいから」と言ってくれて・・・・。 ダニに食われても また再び、お邪魔して!チャイをご馳走になりたいと思うのです。