先日のインド訪問の報告を少し抜粋しています。
2016年インド訪問
NPO法人インドに幼稚園を作る会
A. 総 論 (長野)
【 日 時 】 2016年2月9日(火)~2月18日(木) (9泊10日)
【 訪問地 】 インド共和国・マハラシュートラ州
( デカン高原パトダ地区、アウランガバード市、ムンバイ市 )
① モリンガ農園
② ガンダルバディ村の学校訪問
・Khandeshwara Senior High School (カハンデシュワラ高等学校)
・Suppa Junior High School ( スパ中学校 )
・Ganndalwadi primary School ( ガンダルバディ小学校)
③ 一般家庭訪問(ジョティさんの実家)
④ AAWC幼稚園( Apne Aap Women’s Collective / 支援先の現地NGO)
【 訪問者 】 NPO法人から長野、西守 以上2名。
3.AAWCと幼稚園の定例訪問
AAWCとの協議、カマチプラ地区第二幼稚園 幼稚園児との交流、
AAWC/マンジュさんとの質疑応答
① ムンバイ市街地の再開発がどんどん進み、ここカマチプラ地区も例外ではなく
AAWCの事業にどんな影響がありますか?
第一幼稚園のあるフォークランド地区近辺の再開発が進んできており、追い出しによる人口減少が見られるようになった。これについては政治的な圧力を感じる機会が増えてきた。
AAWCも事務所機能の大部分と幼稚園の規模をカマチプラ第2幼稚園のほうに最近シフトしている。カマチプラ地区が事務所として専有面積も広く、活動の中心になりつつある。
② トラフィッガーによるインドの寒村、バングラデシュ、ネパールから連れてこられる少女達は相変わらず多いのか?
組織犯罪による少女達の買春宿への売り飛ばしは相変わらず多い。特にネパールの大地震の後から増加する傾向は、15年前の時と全く一緒である。地震による家族の生活基盤の崩壊が少女を苦しめる結果となっている。
そして最近ではバングラデシュの年配の婦人が増えている。
③ AAWCの子供達を自立させるためには何が必要と思いますか?
多くの貧困層のインドの親たちは子供=資産、財産(Property)と考えている。
このような考え方が子供達の自立の妨げとなっている。
まずJob Opportunity(就業機会)、それを活かす教育とJob skillが必要と思う。
④ 昨年マンジュさんが受賞した“Jewel of India Award” “Certificate of Excellence
Work” とはどんな賞ですか?
インド政府から戴いたもので、人の生涯の歩みのなかで、社会の悪循環を断ち切り次の世代の人々を助けるために大きく社会に貢献した人に送られる賞です。
⑤ AAWCの現在の規模は?
AAWCのスタッフは現在49名、うちフルタイム36名。
幼稚園児 フォークランドセンター:51名
カマチプラセンター :73名 合計124名(登録者数)
⑥ 昨年行った事業で、新しい事業はどのようなものがありますか?
2015年7月よりカマチプラ第2幼稚園内に子供達の為に”ナイト・シェルター(NS)“を開設した。夜間は20名、昼間は30名を受け入れています。
4年前にも一度トライしました。
NSの運営は大変です。スタッフの夜勤、経費が掛かる、会員サポータの理解が得られない、資金が集まらない。
⑦ 最近の政府のNGOに対する規制など?
最近国のNGOにたいする規制が厳しくなり手続きが面倒になった。いままで開示
していなかった財務諸表もインタ―ネットで見られるようになった。また州政府よ
りRP60,000の助成金を得るのにRP12,000のキックバックを求められた。
⑧ ガンダルバディ村で収穫されたモリンガ生産物(ドラムスティク、葉の粉末など)
をバラテさんに定期的に届けるように言ってあるが、実行されているか?
最初直接戴いた生産物を幼稚園の給食に利用した。その後は戴いていない。
今後も定期的に戴ければ積極的に利用、子供達の栄養補給に使いたい。
どのくらいの需要があるのか調査して報告する。
⑨ 今期以降の新しい目標や施策は?
1.現在行っている事業の維持
2.大口寄付者を見つけたい
3.リサーチ、Documentation Unit, ノウハウの蓄積 (個人的にやりたい)
⓾ 我々に何を期待していますか?
1.Funds (資金援助)
2.NGOの広報、テーマ毎
3.緊密なコミュニケーション