ハッピー・ハッピー

な、なんと 4月8日の 熊日、読者のひろば に投稿文が2つ!

健全育成には理念ある教育  ・・・  最近、青少年による傷害・殺人事件のマスコミ報道が数多く見られる。報道によれば、加害者の多くが学校でいじめを受けた経験を持っている。いじめが限度を越えれば、それが犯罪を誘発する原因になる事は想像に難くない。世界人権宣言の第一条に「全ての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ尊厳と権利とについて平等である。人間は理性と良心を授けられており、お互いに同胞の精神を持って行動しなければならない」とうたわれている。これを学校や家庭の教育理念とし、その実現に努力しなければ、社会は良くならない。子どもたちに対して世の中は自分の思い通りにはならないことのほうが多いことを教えてほしい。少子化や家族の希薄化により子どもたちは甘やかされ、また放任されて育っている。自分の思い通りになると育てられた子どもたちはかわいそうである。社会に出たら自分の思い通りにならないことばかりだからだ。思い通りにならないのは社会が悪いからだと勘違いし社会に反発反抗し、悪くすれば殺人事件を起こす結果にもなりかねない。子どもたちの健全育成と社会を明るくするためにやってはならないことと、やらねばならないことをはっきり区別し、理念を持った現場教育が望まれている。 ・・・  長野 稔 NGO理事

 女性の歴史も性教育に必要  ・・・ インドの繁華街のスラムで「これ」と言って差し出した袋の中に球状の小粒の赤い薬が入っていた。彼女はエイズにかかっている。生後15日目の赤ん坊を抱いていた。彼女には私が天草から東南アジアやアフリカへ行った女性「からゆきさん」の足跡を辿る中で出会った。私達が運営するインドの幼稚園にも母子感染のエイズ患者がいる。  本紙連載の「性と生の交差点」を性教育の日本の現状という観点から、興味深く読んだ。女性史研究家・高群逸枝は「女性の歴史」の中で「今日の性交の方式を、生殖から性欲が分離した・・」と書き、作家・宮尾登美子は「人物日本の女性史」の中に「性衝動は人間の本能に基づき・・未来永劫絶えることのない需要・・」としている。わたしは、生殖には正確な科学的知識を、性欲や本能には人権の立場から、需要には、共生と自立を考え、最後にその国の女性の歴史を学ぶことが子ども達とかかわる中で性教育に必要なことと思う。そして、自分が愛されていると知ること。年に応じて、お母さんのひざに抱かれて絵本を読んでもらうのも良い。世界の途上国の子供達が、なぜスラムに暮らし、なぜエイズにかかり、なぜ母子感染なのか、と考えを深める事も必要と考える。 ・・・ 大久保美喜子(私)

☆☆☆長野さんは、NGOインドに幼稚園を作る会の理事なので~す☆☆☆

嬉しいことに 同時に載って、ハッピー・ハッピーな今日この頃なのです。

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